ヴェルディ 歌劇 仮面舞踏会（ドイツ語歌唱）抜粋 ヴェヒター ショック ヒレブレヒト オットー テッパー 極美品 ホルライザー ベルリンドイツオペラ 1964 オイロディスク

ドイツ語の“仮面舞踏会” オリジナルハイライト盤です。ヴェヒターを中心とした名歌手たち… 中でもテッパーとかオットーとかのヴェルディが聞けて、これはこれで夢のようなレコード（記録）だと考えられます。
ヨーロッパ各国には それぞれ独自のオペラ文化があり、上演形態も演目も演奏も各々個性的で（同じヴェルディでも好まれる演目が違っていたり）とても興味深いです。
その実態を窺い知るハイライト盤は 今でも充分に魅力的で、更には 全曲からどこを切り取るかで それぞれの指向性も明確で、重ね重ねの面白さが感じられます。この盤も 一癖も二癖もある構成で “曲者感” が満載です。
全７曲の内訳は…1.ウルリカの呪文の場面 2.オスカルのバラータ 3.リッカルドとアメリアの口説きの二重唱 4. そこにレナートが現れアメリアを託し 5.暗殺者集団が現れアメリアの素性が露呈 6.レナートの名アリア 7.それに続く籤引きの場面…ここまで。
テッパーとオットーのソロがいかにもそれらしく素敵です。リッカルドとアメリアは二重唱だけで ほかのシーンは 大詰めも含めて 全カット。一方で レナートの持場だけはおおよそ取り上げられていて、物凄い偏向ぶりに驚きます。分量からもバランスからも これがヴェヒターのレナートだけをフィーチャーした録音だという事が分かります。
ウルリカや暗殺者のシーンでは、アイヒホルンの指揮が “魔弾”や“オランダ人”級の鋭く不穏な空気をたたよわせて◎。ドイツ訳がイタリア語のシラブルと合致しておらず、全体に“字余り”的ではありますが、歌い慣れていて不自然さは皆無。“室内楽的”などと言われながらも どこか表面的で浮ついて…イタリアオペラらしからぬ“仮面”が、ドイツ版だとなぜかピッタリで効果満点 本領発揮。ヴェルディの中では異色作と思えるこの曲の根っこは ここら辺りにあるのかも…と 妙な納得をした次第です。
肝心のヴェヒターが バスティアニーニばりで良い出来です。アイドル並の人気だったと聞き及びますので、このLPもブロマイド代りのグッズだった事が想像されます。“音楽”であると同時に “娯楽”であり“興行”である “オペラ” の特性が分かります。せっかくの顔触れなので これで全曲だったら…とも考えますが、当時は 買う側も作る側もLP3枚と1枚の差は途方もなく大きかったはずで、なにぶん時代が感じられます。今では マニア向けの品だと言えましょうが、独自の魅力は健在で 絶対に面白いと思います。

極美品です。本体 ケース リーフレットとも開封時のまま綺麗だと思います。ケース裏側に2~3センチほどの生来のキズがあります。ご承知おきください。

クリックポスト 185円 （ 本 形状により複数冊 CD 1枚物ケース4個 2枚物ケース2個程度 同梱可能）

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