福井憲彦著、「《興亡の世界史 13》 近代ヨーロッパの覇権」です。講談社刊、図版も大きく読みやすいハードカバーです。状態は、全般にかなり良好です。送料は、クリックポストで185円です。

★内容：　ヨーロッパの国々は、15世紀の大航海時代にアジア、新大陸に進出、激しい貿易戦争を繰り返しながらグローバル化を進め、幾多の戦乱と革命を経て国民国家を誕生させ、さらに産業革命と帝国主義により19世紀の世界に覇権を確立するが、二度の世界大戦で破局を迎える。戦後はその反省から、復興とともに欧州連合の形成へと未曽有の歴史的な実験を敢行していく。いま英国のEU離脱に揺れながらも、21世紀の世界にどう舵をとるのか、近現代史の第一人者がヨーロッパの歴史と未来を考察する。

　プロローグ ― コントラストのなかのヨーロッパ
　第1章 グローバル化への先導
　　・「大航海時代」とヨーロッパの海外膨張開始
　　・「大航海時代」の世界史的評価
　　・仁義なき貿易戦争の時代
　第2章 近代ヨーロッパの政治と文化
　　・主権国家と王政
　　・二つの宗教改革
　　・宮廷文化とブルジョワ文化
　第3章 啓蒙専制君主と思想家たち
　　・上からの近代化の模索
　　・知性を信頼した18世紀の知識人たち
　第4章 革命の激震と国民の誕生
　　・連鎖する革命のはじまり
　　・フランス革命と近代政治
　　・19世紀冒頭の大西洋世界
　第5章 離陸に向かう経済と社会の変貌
　　・北西ヨーロッパにおける経済成長の開始
　　・生産と流通における激変
　　・新たな階層序列と労働大衆の苦難
　第六章 驚異の１９世紀と産業文明の成立
　　・産業文明の成立へ
　　・農村世界の持続と変容
　　・めくるめく19世紀
　第七章 国民国家と帝国主義
　　・国民国家の構築という課題
　　・ナショナリズムの諸相
　　・さまざまな帝国主義
　第八章 第一次世界大戦と崩壊する覇権
　　・大戦という破局への道のり
　　・長期化した戦争と総力戦体制
　　・崩壊するヨーロッパの覇権
　エピローグ ― 歴史文化の継承と欧州連合の未来

★著者、福井憲彦（ふくい のりひこ）は1946年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。パリ第1大学留学。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門はヨーロッパ近代史、フランス近現代史。東京経済大学経済学部助教授などを経て、学習院大学文学部教授（のち名誉教授）、同大学教務部長、同大学長を歴任。日仏会館理事長も務めた。フランス国家功労勲章シュヴァリエ、瑞宝中綬章受章。主な著書に『時間と習俗の社会史』、『「新しい歴史学」とは何か―アナール派から学ぶもの』、『世紀末とベル・エポックの文化』、『ヨーロッパ近代の社会史』、『〈興亡の世界史〉 近代ヨーロッパの覇権』、『歴史学入門』など。共著に『アメリカとフランスの革命』、『地中海都市周遊』などがある。

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