吉本隆明の2冊セット： ①「僕ならこう考える: こころを癒す5つのヒント」（青春出版社）と、②「真贋」（講談社インターナショナル）の2冊です。読みやすいハードカバー。状態はどちらも未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です。　

★内容：
①「僕ならこう考える: こころを癒す5つのヒント」：　自分の性格の嫌な部分を直そうとするよりも、そのまま放っておいて長所を伸ばすようにすればいい。そうすれば自分がどんどん解放されて、気が楽になる。「戦後思想界の巨人」と呼ばれた著者が、「セックスについての個人的意見」から「教育という呪縛のとき方」まで、自分とは、恋愛とは、社会とはといった、日常生活の中で湧き出る、素朴でありながら根源的な人間の悩みに答える。自らの体験に根ざした実感による、吉本隆明流、生き方、考え方の結晶である。難解さで知られる著作の中で、平易でダイレクトに語り下ろされた、注目の異色作。

　１　「自分」の行方―私は誰か、私は何か
　２　「恋愛」の行方―感情と欲望の考え方
　３　「社会」の行方―自由を生きるには
　４　「真理」の行方―幸福になるために
　５　「生命」の行方―安らぎの哲学へ

②「真贋」：　「小説や詩を読むことで心が豊かになると妄信的に信じている人がいたら、ちょっと危いと思います。世の中の『当たり前』ほど、あてにならないものはありません」 ―― 毒にも薬にもなるモノの見方、ヒトの見方-。常識的な「問い」と「答え」が氾濫する世の中に真っ向から対峙する。現代を生き抜くための究極の視点から、今、本当に考えるべきこととは何かを問う。

　「自分の親の本だということを忘れてのめりこんだ。この本を持っていれば普通の意味での迷いは消える。自分の人生に寄り添ってくれる希有な本だった」（よしもとばなな「読書日記」より）

★著者、吉本隆明は1924年東京生まれの思想家、詩人、評論家。東京工業大学卒。中小企業に勤めるが組合活動で失職。詩作を重ね、『固有時との対話』、『転位のための十篇』などで硬質の思想と文体が注目された。1960年代以降、文学からサブカルチャー、政治、社会、宗教（親鸞や新約聖書）など広範な領域を対象に評論活動を行い、戦後の思想界に大きな影響を与え続けた。1968年には、人々の観念の集合体「幻想」としての国家の成立を描いた『共同幻想論』を著し、「戦後思想史における最も重要な本」と評された。共著を含む数多くの著作、全集が刊行されており、「戦後最大の思想家」とも呼ばれる。2003年『夏目漱石を読む』で小林秀雄賞、『吉本隆明全詩集』で藤村記念歴程賞、2009年に宮沢賢治賞を受賞。東京工業大学世界文明センター特任教授も務めた。2012年死去（享年87）。漫画家のハルノ宵子は長女。作家の吉本ばなな　は次女。

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