「ひめゆりたちの沖縄戦」
ロシアによるウクライナへの武力侵攻が、いまだ続いており３年6ヶ月以上経ちました。
イスラエルとパレスチナの戦闘も続いており、イスラエルはカタール国に居たハマスに対し空爆をしました。
ガザ地区では、大変な食糧難に陥っています。
中国の３隻目の空母（福建）が、沖縄県尖閣諸島沖を航行した事を、自衛隊が初めて確認しましたが、この空母は台湾海峡も通過しています。
台湾、東シナ海、竹島、北方領土問題など、私達の生活も戦争の危機と隣り合わせです

今年の８月１５日で、戦後８０年目となりましたが、沖縄戦の当時に、SNSや、ユーチューブ、TVがあったら、もっと悲惨な状況が報道されたと思います。

第二次世界大戦当時の沖縄では、降り注ぐ爆弾の嵐や、銃撃により殺されたり、家族での自決も沢山ありました。
隠れている穴を、火炎放射器で焼かれもしました。
子供を背負った母親が、手ぶらで兵隊と共に、敵陣に夜間突撃したり、追い詰められて崖から身を投げたり、敵に見つからないように、泣く子を窒息させてしまったりもしました。
島民が捕虜になる事さえも、軍の秘密を守るため、固く禁じられていました。

この沖縄戦では、民間人9.4万人を含む、約20万人の方々が犠牲になりました。

この本は、第二次大戦末期の、沖縄戦における、ひめゆり学徒隊の実話です。
元ひめゆり学徒隊の、与那覇（よなは）さんの体験談を元に、少年サンデー等で活躍していた漫画家「ほし☆さぶろう」さんが、劇画にして下さったもので、テレビや新聞で、何度も紹介されました。

十五～十九歳の女学生で構成された「ひめゆり学徒隊」たちは、ピンポン玉位の小さなおにぎりを毎日一つ食べるだけで、負傷した兵隊さんたちの看病をしていました。
薬も包帯もなく、穴を掘っただけの壕（ごう）の中に隠れ、いつも死と隣り合わせでした。
毎日、砲弾が炸裂する中を、患者さん達に、わずかなご飯を運ぼうと、爆弾の中を炊事場まで命がけで走りました。
時には危険で、ご飯が運べない日もありました。

壕（ごう）を離れたほんの僅かな時間に、その壕に砲弾が落ち、一緒にいた先輩の女学生と、兵隊さんたちは一瞬で亡くなってしまいました。
軍の命令で、学徒隊が解散され、戦場に放り出されると、死者の数は急激に増え、同級生たちは、目の前で亡くなってしまいました。

この戦争で亡くなった「ひめゆり」たちは、２２６名にも及びました。
上原婦長さんのやさしさや、お父さんとの再会と別れ、疎開先から家族の死も知らずに、子供をつれて帰って来た母の話などを、漫画と文章で、たくさん載せています。

この本は増補改訂新版で、ひめゆりたちが、なぜ戦場に向かったのか、どういう気持ちで向かったのかを追加記載しています。

主人公の与那覇（よなは）さんは、女優　香川京子さんと共に、「徹子の部屋」にも出演されましたが、残念なことに、昨年永眠されました。

新品で、印刷後に個別包装（透明プラ袋）されており、定価は税抜き1200円です。
当方負担のスマートレターで、お送りいたします。
この紙の本は、元々発行部数が少ないので、とても貴重です。