●シカゴの一大転機となった、ポップな大ヒット曲『サタデイ・イン・ザ・パーク』が収録された、第五作のオランダプレスのドイツ盤、紙ジャケボーナストラック3曲入りの限定盤です。アメリカ盤よりも、音の良いイギリス盤よりも高いのですが、音が良くて、ボーナストラックが3曲も入っていて、ファンに人気です。一曲目は、当時ライブでは必ず演奏していた『リチャードと彼の友人達に捧げる歌』のスタジオ録音バージョンのヴォーカルが入っていないバージョン、二曲目は『ミシシッピ・デルタ・シティ・ブルース』の初録音の初期トラックで、スクラッチ・ボーカル(最初に録音するボーカルで、最後に演奏トラックが完成した跡に、再度ボーカルを録音し治します。)付きという、制作過程がわかる、秘蔵トラックです。三曲目は、『ダイアログ パート1 パート2』のシングルカットバージョンです。このトラックの方に聞きなじみがあって思い出のある方も多いと思います。ジャケットは、薄い紙ジャケで、日本のようなLP復刻の厚みのある紙ジャケではありませんし、背表紙の印刷がありませんから、紙ジャケではなく、音質本位でご検討ください。
●デビュー以来第三作までは、全て2枚組でした。第四作は、あの有名なLP四枚組の、"At Carnegie Hall"なので、計算すると、三年の間に、LPレコード十枚分のレコーディングをしていたことになります。72年リリースの、このChicago Vが、最初の一枚ものLPです。名曲揃いで、このアルバムが一番気に入っているという方も多いです。実際、このアルバムは、初の全米No.1になりました。『ダイアログ(Part 1 & Part 2)』もシングルヒットしました。音楽の路線は、以前から続いていた通りのシカゴらしいサウンドですが、一曲一曲が短くなり、ギターのリフも、当時の最先端だった、ファンキーなカッティングが増えています。
●ちなみに、『サタデイ・イン・ザ・パーク』は、レコーディング中の独立記念日、1971年7月4日、ロバート・ラムが、セントラルパークを散歩して、様々なストリートパフォーマンスに興奮してホテルに帰ってきた時に、木管担当のウォルター・パラゼイダーが、"Man, it's time to put music to this!'"(絶対に曲にしようぜ!)と提案して生まれた曲です。"singing Italian songs"に続く部分のイタリア語は、無意味な単語の羅列ではなく、五十年代の有名な曲、"Eh Cumpari!"の一節です。特に73年のシカゴのアリー・クラウン・シアターでのライブは映像が残っていますが、ロバート・ラムが、はっきりと"Eh Cumpari, ci vo sunari,"と歌っていることがわかります。実際にセントラルパークをお休みの日に歩くと、様々なパフォーマンスが繰り広げられていて、シンガーやダンサーやジャグラーがたくさんいます。まさに、Funny daysであり、毎日が独立記念日です。あまり言われていませんが、実は、この曲は、自由を求めるポリシーのあふれる歌詞です。また、あまり言われていませんが、このアルバムは、各曲が一つの大きなストーリーになっている、トータルアルバムでもあります。
●シカゴの野球チーム、シカゴ・カブズ Chicago Cubsのホームグラウンドのリグレー・フィールドと、デンバーのコロラド・ロッキーズのホームグラウンドの、クアーズ・フィールドと、ヤンキー・スタジアムで、ニューヨークヤンキーズが土曜日の午後にに試合をする前に流れていました。
●番組のテーマ曲としては、『みのもんたのサタデーずばッと』(TBS)、『土曜スタジオパーク』(NHK)、『山本さゆりのミュージックパーク』(アール・エフ・ラジオ日本)、CDとしては、1988年スバルのJUSTY、2001年トヨタのBREVIS、三菱地所のパークハウス、ただ、BREVISのCM曲は、アレンジはほとんど同じですが、Vo: Brad Hormes、B: 松原秀樹、G: 角田順、Key:中西康晴 、Ds: 長谷部徹、Tp: 荒木敏男、Tbn: 村田陽一、Sax: 山本拓夫というメンバーで、手井尚志がエンジニアでした。15秒と30秒に収めるためですね。また、パークハウスは、AORのシンガー・ソングライターのボビー・コールドウェルによるカバーです。ピーター・セテラに、"Next Time"や、"Stay With Me"を提供したように、ある意味でシカゴとも関係のあるアーティストです。
●レコーディング機材の進歩もあり、当時の録音としては、とても豊かな音が記録されていますが、これまで評判だった、デジタル・リマスター盤よりも、さらに、豊かな音になっていて、ブラスセクションが、カミソリのようなパンチの効いた、フォルマントが豊かで艶やかな、奥行きのあるサウンドになっています。素晴らしい名曲の名演奏も、音がこもっていましたが、今回の最新リマスタードイツ盤で、本当にリアルな、メリハリのある、音がくっきりと定位して、迫力があり、歪みの少ない、素晴らしい音がよみがえりました。シンバルの音のリアルさや、ダイナミックさは、もちろんのこと、ピアノの音色には、驚かれると思います。
●ストックラバーズ2003は、シカゴの全てのリマスターCDを出品しています。この紙ジャケは本当に薄いので、クリックポスト188円で最大24枚まで発送出来そうです。
●正規盤で、密閉包装されています。ブックレットなどの封入物はありません。
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