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道教の基礎的研究/福井康順/昭和33年/原始道教において不明のまま・閑却せられたままになっている重要な問題を取り上げ卑見を考説する

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道教の基礎的研究/福井康順/原始道教において不明のまま・閑却せられたままになっている重要な問題を取り上げ卑見を考説しようとする

商品説明
	昭和33年 452ｐ　部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。序道は、中國の思想史上、儒佛の二と伍して、嘗ては特異な地位を占めており、現在において　秋の寺廟、即ちいわゆる道觀の類は、中國の各地に散在しているのであつて、また、中國の民間の説話や行事その他において、その影響は最も著しく見出される。道は、中國の民間宗教を代表している、といつても過言では無いであろう。道教の開祖は、後漢の張陵である、と知られている。しかし、その當初においては、五斗米道もしくは天師道とか呼ばれていたようで、いわゆる道教という稱呼は遙かに後れて出ている、と考えられる。即ち現存の文献においては、かの魏書百十四の釋老志に、太上老君が、北魏の寇謙之に封して下したという語の中に「清整道教」とあり、それが當時(もしくは餘り遠からぬ時)のものである、とするならば、恐らくは、最も早い頃の用例であろう。そして、ほぼ時を同じくして南方において劉宋の顧歡が、夷夏論に「佛敎文而博、道敎質而精。」と判然といつていることも、この際、有力な證據となる。後年、趙宋の司馬光は、資治通鑑百十九の宋紀一において道教について論及し、まず老莊思想と神仙説との相違を述べて、次には張陵の「道)術」に及び、「至 (寇) 謙之合而爲一。」と論じているが、想うに、張陵の道術は、寇謙之に至つて、法や教圏は整備せられ、乃ち北魏の頃においては確立したのである、と考えられる。老志の道家のは、質にこの間における事情をば専ら記述しているわけであろう。道という稱呼は、此の如きの情勢の下においては、當然、既に用いられていたか或は用い初められていたのであろう、とも考えられて来るようで、本論文は、寇謙之以前の道教に封して、原始道教の名を以て呼びたいと思う。お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。外箱小傷、小汚れ。背表紙上部小破れ。序1行小破れ、数文字判別できなくなっています。昭和33年ですので全体的に経年感はあります。ご理解の上、ご入札ください。もちろん読む分には問題ありません。500523ｓ

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