ジョナサン・カラー著、「ソシュール（Saussure）」です。川本茂雄訳。岩波書店刊、同時代ライブラリー（文庫サイズ）。状態は、全般にかなり良好です。送料は、クリックポストで185円です。　

★内容：　20世紀の科学的言語学の基礎をきずき、近代言語学の父とよばれるソシュール。本書は難解といわれる彼の理論の枠組と現代思想への影響を明解に解説し、記号学の構想にみられるように、言語学を超えて人間精神の働きについても先駆的思想であることを明らかにした名著である。

　１　人と『講義』
　２　ソシュールの言語理論
　３　ソシュール理論の位置
　４　記号学 ― ソシュールの遺産

★フェルディナン・ド・ソシュール（Ferdinand de Saussure, 1857 1913）は、スイスの言語学者、記号学者、哲学者。「近代言語学の父」。ドイツに学び、パリの高等学術研究所やジュネーブ大学で教育・研究にあたった。印欧語研究にめざましい業績をあげたほか、講義をまとめた『一般言語学講義』は言語理論の発展に大きな影響を及ぼし、構造主義言語学の礎になるとともに、〈実体概念から関係概念へ〉という20世紀人文諸学におけるパラダイム転換に重要な役割をはたした。言語学者のルイス・イェルムスレウ、ロマーン・ヤーコブソンのほか、クロード・レヴィ＝ストロース、モーリス・メルロー＝ポンティ、ロラン・バルト、ジャック・ラカン、ジャン・ボードリヤール、ジュリア・クリステヴァ、ノーム・チョムスキーなど多くの思想家がその影響を受けている。

★著者、ジョナサン・カラー（Jonathan Culler）は1944年、米国オハイオ州クリーブランド生まれ。ハーバード大学とオックスフォード大学で学ぶ。文学博士。専門は英文学、比較文学、近現代フランスの思想・文学。フローベル研究者として出発し、ディコンストラクションを提唱して1980年代アメリカの批評理論をリード。ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、コーネル大学などで研究・教育を行なった。コーネル大学名誉教授。主な著書に『フロベール（Flaubert）』、『構造主義の詩学（Structuralist Poetics）』、『ソシュール（Saussure）』、『ディコンストラクション（On Deconstruction）』、『バルト（Barthes）』、『文学理論（Literary Theory）』などがある。

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