実は。8530に関しては、現在数種類のスプールを所有しておりまして，試聴する前は、割と同じ音の傾向かとばかり勝手に思い込んでいた訳ですが、ところがどっこい、これは偉いがあるんですわ。もう一聴した瞬間にわかります。この茶色の単線は、とてもWILDっちゅうか、のびやかっちゅうか、ギターで言えば、あきらかにFENDER STRATCASTERとTELECASTER に向いております。レイドバックしながらも、グっと前に突き出せるようなパワー感をこのワイヤーは持っております。

ひとこと言っておくと、このワイヤーで配線するLPに関しては、何故か少し音像が遠くなってしまいます。 個人的には、LP系には使いません・・・。

悠久の銘曲達・・・たとえば、大正オペラ・昭和初期歌謡などは、これはなかなかの音質で披露してくれます。ハリウッド映画を鑑賞する際にもそのパワフルさでもってガッツリ持って行ってくれます、ご家庭の5.1CHのケーブルなんぞにはとても良い効果が生まれると思いますよ。できれば+（HOT側）に使ってください。

そして、60年代初期のTHE LIEBER & STOLLERでも聴くと、これが実にイケテル！！この頃のアメリカのマイクはまだほとんどがリボンマイクなので、異常な立ち上がりの良さと空気感を余すところなく録音してた時代です。さすがは、エルビスプレスリーのヒット曲を数多く生み出した作家チームであるわけですが、それをこのワイヤーは実に気持ちよく歌ってみせるわけです。20世紀半ば50～60年頃のBELDENもけっこう凄い音質を保有してる事がよくわかりました。
ベルデンと.言われるだけの事はここでもとびきり証明されました。パワフルでとても元気になれますね！！

総じて、このケーブルは、音楽の本質を直接伝える為に生まれて来たような音質です。 無駄な物はイッサイいらない・・・そういう潔さがあります！好きです、こういう明快なワイヤー。

プリアンプやパワーアンプは勿論、RCAなど色んなところに工夫してかませたくなるワイヤーです。でもお勧めは、FENDER系のギターの内部配線かもしれません。