井波唯志(いなみただし、1923年3月10日~2011年1月25日)は、金沢市生まれの漆芸家で、加賀蒔絵を継承する家系に育ちました。本名は忠。山崎覚太郎に漆芸を、加藤土師萌と富本憲吉に陶芸を学び、美術工芸の方向を模索。父・二代目喜六斎から加賀蒔絵の技術を受け継ぎました。日展では「化礁譜」で特選・北斗賞を受賞し、日本芸術院賞(1994年)を受賞、のちに日展理事も務めました。また、現代工芸美術展では「白日」で現代工芸賞、「汀渚にて」で内閣総理大臣賞を受賞し、現代工芸美術家協会理事に就任。輪島市立輪島漆器研究所所長として十五年間、漆芸パネルや大型家具の意匠開発にも尽力しました。伝統的な加賀蒔絵を基盤にしながらも、朱漆や抽象的な表現を取り入れたモダンな作風を特色とし、蒔絵粉の粒度や技法の違いによる表現を追求するなど、緻密な制作姿勢を貫きました。石川県立美術館などに作品が所蔵されており、2013年には石川県輪島漆芸美術館で回顧展「漆革新 井波家四代の足跡」が開催されました。
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