カール・ヒルティ著、「幸福論」です。斎藤栄治編訳。白水社刊、エッセンシャル・新装版。読みやすいハードカバーです。283ページ。定価3,000円（税別）。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料は、送料は、クリックポストで185円です。　

★内容：　3大幸福論の一つに数えられるヒルティの『幸福論』全24篇から、「仕事をするこつ」、「時間をつくる方法」、「幸福」など9篇を厳選。ヒルティの思想のエッセンスを凝縮した、白水社オリジナル編集版。
　「人間と生まれて幸福を願わないものはない。人間はだれでも、例外なく幸福を求める。幸福の探求は、 本来あらゆる哲学、あらゆる宗教の根本なのである。古来多くの人が幸福を論じて倦むことを知らないのも当然のことといえよう。だが、このことは同時に、幸福とはいったい何であるか、またそれはいかにしてかち得られるものであるか、ということが、実にむずかしい大きな問題であることを物語っている。
　ヒルティの「幸福論」は、こうした人生の大問題にたいして、近代人が提出した最もすぐれた答案、ゆたかな体験と深い思索にはぐくまれて理論と実際とが一体をなしている最も輝かしい成果の一つであって、スイスやドイツはもちろんのこと、世界のほとんどあらゆる国のことばに移されて今なお多くの版をかさねている」　（「まえがき」より）

2017年に没した評論家、渡部昇一は、ヒルティの『幸福論』を自ら終生の愛読書とし、これからの若い世代のための処世訓として、しばしば自著などを通じて推奨した。

　編者まえがき
　１　仕事をするこつ
　２　時間をつくる方法
　３　幸福
　４　人間とは何だろう、どこから来て、どこへ行くのか、
　　　金色に光る空の星のかなたにはだれが住んでいるのか？
　５　人間知について
　６　教養とは何か
　７　高貴なる魂
　８　二つの幸福
　９　苦難をとおしての勇気 ― 信仰の勇者 ―
　解説

★著者、カール・ヒルティ（Carl Hilty）は1833年、スイス、ザンクト・ガルレン州生まれ。ドイツのゲッティンゲン、ハイデルベルクの両大学で法学や哲学を学んだ。弁護士、ベルン大学教授（法学）やスイスの下院議員を務め、著名な文筆家としても知られる。一貫したキリスト教信仰の精神に基づき、『眠られぬ夜のために』、『書簡集』、『新書簡集』、『読書と演説』、『病める魂』、『永遠の生命』など多くの著作を発表した。とくに『幸福論』は名著として時代を超え、世界中の支持を集めている。1909年に永眠（享年77）。ベルンのブレームガルテン墓地にある墓碑銘には「AMOR OMNIA VINCIT（愛はすべてにうち勝つ）」と刻まれている。

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