このリリースは、小澤征爾が1977年と1978年にボストン交響楽団と共演した「四行列車」と「五角形の庭園に降りる群れ」を収録しています。
これらの優れたオーケストラ演奏は、武満だけでなく、小澤にとっても啓示となるものです。彼がボストン交響楽団のディレクターを辞任した頃、批評家たちはボストンの悪天候に至るまで、実質的にすべてについて小澤を非難していた。しかし、彼はそのような音楽において卓越した能力を持っており、その後も「A Flock Descends into the Pentagonal Garden」の録音が発表されているが、これほど優れたものはなく、優れた室内楽グループであるタシをフィーチャーしている。
このフィラーは驚くべきもので、1969年にポリドールの日本支部のために作られた武満の初期の室内楽の珍しい録音です。これらの作品:Stanza I、Sacrifice、Ring、Valeriaは、当時ダルムシュタットで流行していた超連続主義のトレンドとの連帯を示すという点で、「ジョーンズに追いつく」という性質を持っています。ヴァレリアがブーレーズの古楽を強く思い出す一方で、当時の武満の映画音楽を彷彿とさせる部分もあります。また、今回は若き日の阿部恵子がヴァイブスを演奏し、高橋裕二が60年代初頭のイタリア映画で人気を博したアセトンオルガンを演奏するのも楽しみです。

1. Quatrain (1975), for clarinet, violin, cello, piano and orchestra 

2. A Flock Descends into the Pentagonal Garden (1977), for orchestra 

3. Stanza I (1969), for guitar, harp, piano/celesta and vibraphone, with female voice

4. Sacrifice (1962), for alto flute, lute and vibraphone, with antique cymbals 

5. Ring (1961), for flute, terz guitar and lute 

6. Valeria (1965/69), for violin, cello, guitar and electric organ, with 2 piccolos