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登録記号番号:徳島県第23107号
種 別:脇差
長 さ:48.3cm
反 り:1.2cm
目釘穴:2個
銘 文:備州長船祐定
元 幅:2.7cm
元 重:6mm
※落札者の方は、徳島県教育委員会への所有者変更届をお願い致します。
茎に卍紋の入った、珍しい在銘の脇差です。
こちらの脇差は、切支丹関連の収集家の方からの委託品となります。
「卍」は現在でも寺院の地図記号となっている事からわかる通り
仏教と関わりの深い吉祥紋とされています。
一見すると切支丹とは無関係の紋様ですが、深いかかわりがある様です。
日本の江戸時代などではキリスト教徒の弾圧があり
教徒達は見えない所に十字架を隠し持ったり、マリア像を観音像風に作ったりと
キリスト教徒とは分からない様に工夫しながら信仰していた様です。
卍紋も中央の形状が十字に似ている事から、隠れ切支丹が良く用いていた様です。
卍紋は仏教に関わりの深い紋である為、一見すると仏教徒の様に見える事も都合が良かったようです。
今回の物の様に刀剣に刻まれる事もあった様で、武士や大名の中にも隠れキリシタンがいた様です。
今回の脇差は在銘で、銘文が備州長船祐定となっています。
備州(備前国)は高名な刀工を多く輩出した五箇伝の一つとして有名で
その中でも長船派の祐定銘は多くの名工が名乗ったブランド銘となっています。
銘切も良く、砥にかける価値のある一振りかもしれません。
現状の状態ですが、刃切が2ヶ所、刃こぼれが1ヶ所見られます。
また全体に錆を落とした様な摺跡と錆跡が見られます。
刃紋や鍛え等は現状では良く見えません。
鞘は黒塗り鞘、鍔は在銘の鉄鍔となっています。
その他詳細は、写真を参考にしてください。