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●内容：

『サハリンの少年ー北の家族の敗戦日記』

著者：奥田博昭カバー写真：ボンカラーフォト１９９５年初版発行現代教養文庫

戦争が終ったときは、本当にほっとしたものであるが、その後がまた大変だった。

南樺太がソ連の領土となったため、ぼくたちは日本へ引き揚げねばならなかった

からである。が、それもソ連当局からの「引揚げ命令」なるものが発令されない限

り、如何ともしがたい。結局、二十二年秋まで、ぼくたちは足止めを食うわけだる

が、その間に、要するに毎日が「食」を求めての戦争だった。

『悲しみの島サハリンー戦後責任の背景』

著者：角田房子カバー装画：伊藤彰規平成９年（１９９７年）初版発行新潮文庫

戦後の樺太＝サハリン。日本人だけを乗せて出港する引揚船を見送りながら、

朝鮮半島出身者たちは一日も早い帰郷を夢見た。なぜ、半世紀を経た今日まで、

彼らはサハリン島に閉じ込められたままなのか。「もう命の時間はない、せめて

故国の地に眠りたい」という悲痛な叫びを聞きながら、冷静に事実を追い、国と国

との軋轢と、無関心の狭間に取り残された人々の五十年の軌跡をたどる。

● サイズ：文庫（厚さ１．５センチ）

● 状態：カバー背上部やや傷み・端ややしわ・擦れ・剥げ、ページ日焼け・しみ

●重量：３３６ｇ

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