dwの純正ストレイナー、dw Swivelスローオフです。2001年頃から2003年くらいまでのごく短期間、dwのハイエンドスネアに標準装備されていました。カラーはクロームです。
　自称日本一のdwファン（笑）として、この四半世紀あまりの間に、dwのスネアやキットを延べ100台以上自腹で買ってまいりまして（盛ってないです）、半分くらいは中古でゲットしたのですが、このSwivelスローオフは、2000年代の初頭、ハイエンドモデルに採用されていたニッケルスローオフの後継として、短期間dwのハイエンドスネアに装着されていました。経過を説明させていただきます。2000年代の初頭に、dwはハイエンドモデル（具体的にはCraviotto単板とかEdge）のストレイナーとしてNickelworks社のスローオフを採用したのですが、このストレイナー、ピストンのオン/オフがとても滑らかでフィールとしては最高だったとは言え、本体の部材として採用されていた確かABS樹脂？が「ABSは衝撃に強い」という世評よりも想定外に脆くて、特にEdgeとかのハードヒッターのドラマーのスローオフが次々割れてしまい、一気に評判を落とす、という出来事がありました。ニッケルワークスに見切りをつけたdwは、当時、dunnetとコラボで出したdw-dunnetチタニウムスネアに標準装備されていたdunnet社のSwivel スローオフ（レバーの向きが180度変えられて便利）に目をつけ、これをNickelworksの代わりにハイエンドモデル用のスネアとして採用します。Nickelworksのスローオフは、取り付け穴の間隔が現在ですとTrickと同じであり、それまでのdwのドロップオフとは異なっていたのですが、このDunnetttのSwivel スローオフは、写真からお分かりいただけるように、任意の取り付け穴の間隔に自在に対応できる仕様だったことが後押ししたものと推察されます（おそらく、ニッケルワークスを止めることに決めた時点で、既にニッケルにあわせた取り付け穴の空けられたシェルが工場のラインにそれなりにあったでしょうし…）。ちなみに、このストレイナーが結果的に最初に採用されたdwのスネアとなったdw-dunnett Titaniumでは、レバーのdwロゴのデザインが少し違っています（写真9;実は、dw-dunnettは大のお気に入りで2台持っておりましたが、先日1台手放しまして…ショップさんからすぐに販売されたみたいなんですが、それを手に入れた方が、装着されているスローオフのdwロゴと見た目が違うことに疑念を持たれるといけないと思い、わざわざ丁寧に説明させていただきました汗）。このSwivelスローオフ、レバーの向きが180度自在に変えられてとても便利だったのですが、ほんの1〜2年で、dwが新たに自社開発した、どちらの取り付け穴に間隔にも対応できるデルタスローオフに取って代わられてしまいました。個人的にはデルタよりSwivelの方が全然好きなんですが（デルタはあまりに武骨なので）、当時、ドラムショップ（今はもう無い新宿にあったお店）の方に聞いたところ、Swivelは輸入されて入荷した時点で販売できない状態のものが散見された、ということでした。おそらく取付強度に問題があったのかな？と推察しているのですが、個人的に使ったり換装してきた限りでは、問題を感じたことは無かったので、もしかしたら調達コストの問題も大きかったのかな、などど、今でも不思議に思っていたりします。参考のため、シェルに装着された状態の写真も載せておきます。
　dwは、2002年以降はこのデルタスローオフ、2010年くらいからは現行のMagスローオフへと、標準装備のスローオフを変更しておりまして、手元に何十台かあったdwスネアのストレイナーも、結構な割合で最新モデルに交換したりしていたのですが、こちらは交換後に予備でとってあった、機能的には健全と思われる個体です。パーツ箱の中に無造作に入れてしまっておりましたので（デルタやドロップオフとは別箱だったんですが）、写真のように、若干キズがついてしまっているのですが…でも、旧いモデルをdwオリジナルパーツでレストアしたい方には希少で貴重なパーツかな、と思って出品してみることにしました（手元のスネアもどんどん減らしてしまいましたので、自分用にも少し予備はとってありますけど、もうほとんど不要かと思いまして）。デルタスローオフと違ってdunnettの開発であり厳密にはdwのオリジナルパーツではありませんが、きちんとレバーにdwのロゴも入っておりますし、あらゆるdwスネアに余計な穴を開けずに取り付けられる、レアなdwロゴ入りパーツです（そんなことで喜んでるのは自分だけかもしれませんが汗）。取付はナットを2箇所絞めるだけですが、きちんと径のあったスパナ/レンチをご用意ください(100金で入手できます）。ペンチなどで何とかしようなどとは、くれぐれもお考えになられませんように。それから、最後の写真に一部割れたスナッピーコード取付プレートが写っていますが、このパーツ、向きを間違えて取り付けてテンションを上げてゆくと、こうゆう結果になってしまいますので、こちらもくれぐれもお気をつけください（もしかしたらここらへんが採用中止になった理由かもしれませんが…）。ということで、もし必要な方がいらっしゃいましたら、ご検討いただければ幸いです。
　発送は、宅急便コンパクトで元払い（当方もち）と考えております。なお、当方はショップではございませんので、返品や交換は不可能ですし、領収書も出せません。上記内容をご理解の上、基本的にノークレーム・ノーリターンでお願い申し上げます。評価等をご参照いただければと思います。ことdwに関しては、自負も実績もございます（なにせ自称日本一のdwファンですから笑）。では、ご検討のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。