■ 商品概要

江戸の粋と物語の情感が凝縮された、幕末の浮世絵界を牽引した巨匠・三代歌川豊国（歌川国貞）による木版画「浄るり尽 之内 葛の葉」を出品いたします。

本作は、浄瑠璃や歌舞伎の人気演目「芦屋道満大内鑑」の中でも特に有名な「葛の葉の子別れ」の一場面を、名優・坂東三津五郎の姿で描いた貴重な役者絵です。

豪華な額装が施されており、お手元に届いたその日から、ご自宅や仕事場の壁を彩るアートピースとしてお楽しみいただけます。

この一枚が、あなたのお部屋を知的で風雅な空間へと変貌させ、江戸の粋と物語の奥深さを日常にもたらします。過ぎ去りし時代の美しい物語に、思いを馳せてみませんか。


■ 作品の魅力と背景

【絵師：三代 歌川豊国（歌川国貞）について】
天明6年（1786年）に生まれ、元治元年（1865年）に没した、江戸時代後期を代表する浮世絵師。特に役者絵や美人画で絶大な人気を誇り、その生涯作画数は1万点を超え、最も多作な浮世絵師として知られています。大胆な構図と鮮やかな色彩、そして描かれる人物の機微を見事に捉える表現力は、歌川広重や歌川国芳と並び称され、当時の江戸文化の流行を創り出しました。本作にも、豊国ならではの熟練した筆致と人物描写の巧みさが遺憾なく発揮されています。

【題材：芦屋道満大内鑑と「葛の葉」の物語】
本作のテーマは、安倍晴明の出生にまつわる神秘的な物語「芦屋道満大内鑑」です。
信太の森で狩人に追われていた白狐を助けた安倍保名（あべのやすな）は、その狐の化身である美しい女性「葛の葉」と結ばれ、一子・童子丸（後の安倍晴明）を授かります。しかし、幸せな日々は長くは続かず、保名の元許嫁の登場により、葛の葉は自らの正体を明かさざるを得なくなります。
愛する夫と我が子に別れを告げる際、障子に「恋しくば 尋ね来て見よ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉」という有名な歌を口に咥えた筆で書き残し、狐の姿に戻って去っていく…この「葛の葉の子別れ」は、切ない親子の情愛を描いた屈指の名場面として、今日まで多くの人々の心を打ち続けています。

【構図と表現】
本作は、上段に演目をイメージさせる提灯などを配した「浄るり尽」のコマ絵、下段に主役を描くという構成になっています。
坂東三津五郎が演じる葛の葉は、我が子への愛情と、人ならざる者としての運命の間で揺れる複雑な心情を見事に表現しています。手には、物語の鍵となる巻物を持ち、その表情からは深い物語性が感じ取れます。藍を基調とした着物に配された白抜きの桜模様が、闇夜に浮かぶ満月と相まって、幻想的で美しい画面を創り出しています。
経年による僅かなヤケや紙質の風合いは、作品が江戸時代から受け継がれてきた本物であることの証であり、デジタルでは再現できない歴史の重みと風格を与えています。

ご自身のコレクションとして、また大切な方への知的な贈り物として。あるいは、和モダンな空間を演出するインテリアとして。様々な形でお楽しみいただける、価値ある一品です。この機会にぜひ、江戸の名絵師が描いた物語の世界をご堪能ください。

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ヤフオク取引に慣れている方におすすめいたします。
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