世界で最も有名かつ評価の高い NASSAU （WE仕様）のハンダです。Stearine Core仕様ですので、Solid WireやRosin Core仕様とは一癖も二癖も違った世界の音色を持っています。

結論から先に言うと、分解能が高く、しかも 温かみに加えて ビート感が強調される極太の音！！分解能が高いのは、NASSAU全般に言えますが、こういう温かみとか渋さを特徴とするのはStearine Core仕様ならではでしょう。

そして 何と Les Paul にすこぶる良く効くエフェクターみたいな存在なのです。特にスタンダードには相性いいですねぇ。PAFの倍音が見事で、ミッド・レンジ方向が少し強くなります。全体から見ると 「甘くて太い 枯れた音」という印象になります。 基音が随分はっきりしていますので、音抜けが悪くなったり音像がボケることはありません。渋い「燻し銀のようなサウンド」とでもいいましょうか！

ストラト系も当然 甘くて太くなりますので、逆に言うとフェンダー系のギターを アタックを少し遅らせたハンバッカー風味の音にしてしまうエフェクターとして考えることもできますね。

そして、音源を聴きますと ブリティッシュ・トラッドのブルース系やニューオリンズ系のブルースでもビートが強調されて弾むような音像になります。つまりコンプレッションされたドラムやベースの音像だと言えます。しかし、強調された凄みはあるものの それに嫌味がなく、流石はNASSAUというところです。

Gut Guitar の 録音物では、際立って実体感が出てきます。分解能が高いので、当然 和声的な表現力にも優れていて、良質のハカランダ材やスプルースから飛び出す倍音が鈴のように鳴ってくれて心地良い。フレットを移行する際のフィンガーボードのノイズもとてもうまく表現してくれます。温かみがここでも際立ちます！！

個性のあるいいハンダですよ、これは。もう 本当に 「流石 NASSAU」 としか言い様がない ！！

写真でもわかりますが、残りほんの僅かになりました。どうぞお早めに入手されることをお勧めします。