新渡戸稲造著、「武士道」です。矢内原忠雄訳、岩波文庫。状態は、全般にかなり良好です。送料は、クリックポストで185円です（※厚さ2cm以下の文庫本は、合計１㎏を超えない範囲で計4冊程度まで同梱可能です）。

★内容：　「武士道はその表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である」――こう説きおこした新渡戸稲造は以下、武士道の淵源・特質、民衆への感化を考察し、武士道がいかにして日本の精神的土壌に開花結実したかを説き明かす。「太平洋の懸橋」たらんと志した人にふさわしく、その論議は常に世界的コンテクストの中で展開される。

★新渡戸稲造は1862年、盛岡藩士の三男として現在の岩手県盛岡市に生まれる。札幌農学校在学中にキリスト教の洗礼を受け、卒業後にアメリカ、ドイツへ留学し農学、経済学などを学ぶ。帰国後札幌農学校教授となるが体調を崩し、米カリフォルニア州で療養する。その間に妻や恩師に問われていた日本の伝統的な道徳教育についての考えをまとめた"Bushido: The Soul of Japan"（『武士道』）は今も読み続けられている。1901年より台湾総督府技師として台湾の殖産に携わり功績を挙げる。1903年には京都帝国大学法科大学教授を兼ね、台湾での実績をもとに植民政策を講じた。1906年、東京帝国大学法科大学教授との兼任で、第一高等学校校長（～1913年）。その後も、東京植民貿易語学校校長、拓殖大学学監、東京女子大学学長などを歴任。津田塾顧問も務めた。新渡戸の人格教育は多くの生徒に影響を与えた。その深い学識と高潔な人格により、1920年から26年にかけ国際連盟事務次長として国際的に活躍した。1928年、東京女子経済専門学校（のち新渡戸文化短期大学）の初代校長に就任。1933年、カナダでの国際会議に出席後、かの地にて客死（享年71）。主な著書に、『農業本論』、『武士道』、『随想録』、『修養』、『人生雑感』、『東西相触れて』 など。

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