三遊亭円朝の代表作の一つ、「真景累ケ淵（しんけい かさねがふち）」です。岩波文庫・改版。状態は、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です（※厚さ2cm以下の文庫本は、合計１㎏を超えない範囲で計4冊程度まで同梱可能です）。

★内容：　「真景累ヶ淵」は、明治期の落語家・三遊亭円朝によって創作された怪談噺。1859年（安政6年）の作で、圓朝の代表作の一つとされ、古典的評価を得ている。江戸時代に流布した「累ヶ淵」の累（かさね）の物語をヒントにしており、「真景」は当時の流行語だった「神経」のもじり（圓朝の隣家に住み懇意にしていた漢学者の信夫恕軒が発案者）。

前半では、針医で高利貸の皆川宗悦が酒乱の旗本・深見新左衛門に殺される事件を発端に、因果因縁が複雑に絡み合い、両者の子孫が次々と不幸に陥っていく。後半では、名主の妻への横恋慕を発端とする敵討ちの話が主で、前後半部分を合わせ、全97章から成っている。とくに前半部分が傑作と言われ、抜き読みの形で発端部の「宗悦殺し」、深見新左衛門の長男・新五郎が皆川宗悦の次女・お園に片恋慕する悲劇「深見新五郎」、新左衛門の次男・新吉と宗悦の長女である稽古屋の女師匠・豊志賀との悲恋「豊志賀の死」、豊志賀の弟子お久と新吉のなりゆき「お久殺し」のくだりなどが、現在もしばしば高座にかけられている。また、歌舞伎化や映画化もされている。解説；久保田万太郎。

★作者、三遊亭円朝（圓朝、1839 - 1900）は幕末‐明治に活躍した落語家。落語中興の祖。歴代名人の中でも筆頭（もしくは別格）に巧いとされ、また多くの落語演目を創作した。「お笑い」の分野である滑稽噺より、人情噺や怪談噺など、笑いのない真面目な、いわば講談に近い分野で独自の世界を築き、三遊派の人情噺というスタイルを決定づけた。二葉亭四迷の『浮雲』では、圓朝の落語口演筆記を参考にしたとされ、明治の言文一致運動にも大きな影響を及ぼした。主な作品に、『塩原多助一代記』、『牡丹燈籠』、『真景累ヶ淵』、『怪談乳房榎』、『死神』など。

※出品ページに表示の「配送方法」はあくまで単品でご落札いただいた場合の方法と送料でございます。複数点をご落札いただいた場合は、最も経済的な方法で一括発送いたします。具体的には、ヤフオクに「まとめて取引」という仕組みがあり、ご落札者による「まとめて取引」の要請に応じて、出品者より一括送料をお知らせし、その上で一括決済いただくという流れになります。