新渡戸稲造の「自警録 ― 心のもちかた」（講談社学術文庫）です。定価1,100円。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です（※厚さ2cm以下の文庫本は、合計１㎏を超えない範囲で計4冊程度まで同梱可能です）。　

★内容：　日本を代表する教育者であり国際人であった新渡戸稲造が、若い読者に人生の要諦を語りかける。人生の妙味はどこにあるか、広く世を渡る心がけは何か、全力主義は正しいのかなど、処世の指針を与える。

　 1　男一匹
　 2　一人前の人と一人前の仕事
　 3　強き人
　 4　外は柔、内は剛
　 5　心強くなる工夫
　6　怖気の矯正
　 7　譏謗に対する態度
　 8　世に蔓延こる者は憎まる
　 9　心の独立と体の独立
　10　人生の成敗
　11　人生の決勝点
　12　人生表裏の判断
　13　広く世を渡る心がけ
　14　報酬以上の務め
　15　逆上を警む
　16　富貴の精神化
　17　実業を精神化せよ
　18　知らぬ恩人に対する感謝
　19　言葉の心
　20　忠告の取捨
　21　潔き感情と正しき思想
　22　感情より出た職業選択
　23　若返りの工夫
　24　全力と余裕
　25　理想と実現
　26　理想の実現は何処
　27　夢の実用
　28　新渡戸稲造の生涯と社会教育

★著者、新渡戸稲造は1862年、陸奥国岩手郡（現盛岡市）に盛岡藩士の三男として生まれる。南部藩校作人館、「共慣義塾」、東京英語学校（後の東京大学）を経て、1877年の西南戦争の最中、開拓使御用船玄武丸で品川を出航し、札幌農学校（後の北海道大学）の二期生として入学する。学友宮部金吾と内村鑑三との友情は終生変わらなかった。1884年、「太平洋の架け橋」になりたいとアメリカに私費留学し、ジョンズ・ホプキンス大学に入学。その頃クエーカー派（フレンド派）キリスト教に接し、メアリー・エルキントン（後の新渡戸夫人）と出会う。1887年、札幌農学校助教授の身分でボン大学に学んだ後、1890年、帰国の途につき、ドイツ東部、アメリカ、カナダの各地を経てフィラデルフィアに立ち寄り、翌年メアリーと結婚。帰国後札幌農学校に着任した。1899年に日本初の農学博士。これらの間、最初の著作『日米通交史』を出版し、次いで1900年に名著『武士道』を英文で書きあげた。『武士道』は日露戦争勝利などで日本および日本人に対する関心が高まっていた時期であり、各国語に訳されベストセラーとなった（日本語訳の出版は日露戦争後の1908年）。1901年、台湾総督府に招かれ、糖業により統治の経済的基礎を確立。その後、京都帝国大学教授、第一高等学校校長を経て東京帝国大学教授、東京女子大学初代学長、東京女子経済専門学校（のち新渡戸文化短期大学）の初代校長などを歴任し、1920年から26年にかけては国際連盟事務次長、帝国学士院会員、貴族院議員などを務めた。晩年の1932年には、軍国主義が高まる中で軍閥批判の発言を行ったことが激しい非難を買い、渡米して日本の立場を訴えるもアメリカの友人からも理解されず失意の日々を送った。翌1933年（日本の国際連盟脱退の年）の秋、カナダの太平洋問題調査会会議に日本代表団団長として出席した直後、同地で倒れ永眠。

※出品ページに表示の「配送方法」はあくまで単品でご落札いただいた場合の方法と送料でございます。複数点をご落札いただいた場合は、最も経済的な方法で一括発送いたします。具体的には、ヤフオクに「まとめて取引」という仕組みがあり、ご落札者による「まとめて取引」の要請に応じて、出品者より一括送料をお知らせし、その上で一括決済いただくという流れになります。