人類史を俯瞰する《興亡の世界史》２冊セット：　①青柳正規著、「《興亡の世界史00》 人類文明の黎明と暮れ方」と、②福井憲彦ほか著、「《興亡の世界史20》 人類はどこへ行くのか」の２冊です。講談社刊、図版も大きく読みやすいハードカバーです。状態は、全般にかなり良好です。送料は、レターパックプラスで600円です。

★内容：　
①青柳正規著、「《興亡の世界史00》 人類文明の黎明と暮れ方」：　著者は40年余り遺跡の発掘に携わり、文明を「手触り」で理解してきた。最初の都市文明・シュメール、従来の文明観に変更を迫る「古代アンデス文明」、近年手掛けたローマ帝国の遺跡に関する最新成果など、文明・文化の「多様性」に着目し、ヒトの誕生から古代地中海世界まで、長大な文明史の「見取り図」を示す。「文明の進歩」を測る物差しは何か。「文明」はなぜ必ず滅ぶのか。現代人はなぜ、過去への時間認識が縮小し、「歴史」への感覚が鈍ってしまったのか――。廃墟と化した遺跡には、私たち人類の現在を知り、未来を考えるヒントが隠されている。

　序　章　文明史を学ぶということ
　第1章　ヒトから人類へ
　第2章　農耕というイノベーション
　第3章　文明の誕生
　第4章　多様な文明の隆昌
　第5章　古代地中海文明
　　おわりに ―文明が滅びるとき

◆著者、青柳正規（あおやぎ　まさのり）は1944年、大連生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業。同大学院で修士課程修了後、ローマ大学へ3年間留学し古代ローマ美術史・考古学を学ぶ。文学博士。古典考古学、美術史を専攻。日本におけるポンペイ研究の第一人者。東京大学教授（のち名誉教授）、国立西洋美術館館長、国立美術館理事長、文化庁長官、山梨県立美術館長、多摩美術大学理事長などを歴任。文化功労者。主な著書に『エウローパの舟の家』（地中海学会賞）、『古代都市ローマ』（マルコ・ポーロ賞、濱田青陵賞）、『皇帝たちの都ローマ』（毎日出版文化賞）、『逸楽と飽食の古代ローマ』、『文化立国論』、『トリマルキオの饗宴』、『ポンペイの遺産』など。

②福井憲彦ほか著、「《興亡の世界史20》 人類はどこへ行くのか」：　歴史を問うことは、現在を問うことである。本巻では、シリーズ各巻で取り上げてきた個別の地域・時代を超えて、各界の論者がそれぞれの研究領域から人類の歴史を見直し、現代人が直面する問題に「歴史」はどんなヒントを与えるかを考える。急増する人口と資源、人類の移動・定住と海、宗教がもたらす対立と共生、世界史のなかの日本、そして、人類誕生の地・アフリカの現状。新たな世界史像を日本から発信することをめざして、文明の来し方とこれからを「人類史」の視座から多角的に論じる、全21巻の完結編。

　はじめに　新たな世界史像の必要性　／福井憲彦（シリーズ編集委員・学習院大名誉教授）
　第1章　世界史研究の現状とこれから　／杉山正明（シリーズ編集委員・京大名誉教授）
　第2章　人口からみた人類史　／大塚柳太郎（元国立環境研究所理事長）
　第3章　「海」からみた人類の移動と定住　／応地利明（地理学者で京大名誉教授）
　第4章　「宗教」は人類に何をもたらしたか　／森本公誠（東大寺長老・イスラーム研究者）
　第5章　人類誕生の地・アフリカの現状　／松田素二（京大教授）
　第6章　世界史と日本　／朝尾直弘（京大名誉教授）
　第7章　鼎談・繁栄の歴史から何を導き出すか　／青柳正規／陣内秀信氏（法大教授）／ロナルド・トビ（イリノイ大学名誉教授）

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