金井一薫著、「ナイチンゲール看護論・入門 "看護であるものとないもの"を見わける眼」です。現代社刊、白鳳選書。状態は、ほぼ未使用で、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です。なお、本書の〈新版〉も刊行されていますのでご留意下さい。

★内容：　ナイチンゲールは『看護覚え書き』を残し、その書の中で「人間にとって看護とは何か」を説くことによって、時代や国や民族に縛られない、本来のあるべき看護の姿を示している。その看護論の概観を描き、その看護思想を現代の言葉で甦らせる。

　「私が本書『ナイチンゲール看護論・入門』を記した意図は、『看護覚え書』の「おわりに」の中 でナイチンゲール自身が述べている事柄と、完全に一致しています。つまり、『真の看護とは何であり、真の看護でないものは何であるかをはっきりさせることに、私が少しでもお役に立てるならば、私の目的はかなえられたことになる』のです。さらに付け加えるなら ば、こうして得られた〈看護の視点〉や〈看護のものさし〉を、看護に携わる方々が、近い将来に共有してくださることが願いです」（本書「あとがき」より）

★フローレンス・ナイティンゲール（Florence Nightingale、1820 - 1910年）はイギリスの看護師、病院および医療制度の改革者。ドイツで看護師教育を受けた。医療施設に強い関心をもち、ヨーロッパ、エジプト各地を見学、ロンドン淑女病院看護師長になった。1854年クリミア戦争の惨状を知り、イスタンブールのスクタリの野戦病院に 38人の看護師を連れて赴任。看護師の職制の確立、医療補給の集中管理、汚水処理などによって医療効率を一新して「ランプの貴婦人（The Lady with the Lamp）」と呼ばれた。帰国後、ビクトリア女王に病院改革案を献策し、またナイチンゲール看護学校（Nightingale Home）を設立するなど、多くの病院・施設の開設や改善に努力し、近代的看護技術の開拓者となった。没後、フローレンス・ナイチンゲール記章が制定され、国際赤十字委員会から各国の功労ある看護師に授与されている。

★金井一薫（かない ひとえ）は1948年生まれ。東京大学医学部附属看護学校卒業。慶応大学文学部卒業。日本社会事業大学大学院にて社会福祉学博士号取得。一貫してナイチンゲール思想研究に勤しむ傍ら、保健医療福祉の連携を支えるため「KOMIケア理論」の構築に力を入れる。1987年ナイチンゲール看護研究所設立、所長。徳島文理大学大学院看護学研究科教授。東京有明医療大学名誉教授。著書に『ナイチンゲール看護論・入門』、『ケアの原形論』、監訳に『実像のナイチンゲール』（リン・マクドナルド）など。

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