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西条奈加★お蔦さんの神楽坂日記１～3★　創元推理文庫

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西条奈加★お蔦さんの神楽坂日記１～3★　創元推理文庫: 商品编号：m1168058546 【浏览原始网页】

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★商品説明★

西条奈加著　「お蔦さんの神楽坂日記１～3」　創元推理文庫

　「無花果の実のなるころに」　　　　　　　２０１３年　　９月　文庫初版
　「いつもが消えた日」　　　　　　　　　　２０１６年　　８月　文庫初版
　「みやこさわぎ」　　　　　　　　　　　　２０１９年　　７月　文庫初版
　　　　　　定価　　　　７００円～８００円＋税　　２６８頁～３４３頁

★著者略歴★

　１９５４年、北海道生まれ。都内英語専門学校卒業。２００５年「金春屋ゴメス」で第１７回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。２０１２年、「涅槃の雪」で第１８回中山義秀文学賞受賞。２０１５年、「まるまるの毬」で第３６回吉川英治文学新人賞を受賞。

★作品内容★

　神楽坂で草履屋を営むお蔦さんが主役の連作ミステリーと言いたいところだが、やはり主役は、語り手でもある孫の望（ノゾミちゃん）だろう。望の両親は、父親の転勤に伴い北海道に引っ越すが、中高一貫校に入学した望は、お婆さんのお蔦さんお家で暮らすことになった。2年前に夫（望にとっては祖父）を亡くしたお蔦は、そのまま草履店を営んでいたが、狭い間口ながら古い町並みの神楽坂ではそこそこ繁盛していた。店の奥の子上がりには、近所の人間がお茶を飲んだりお菓子を食べたりのたまり場になっていた。芸者上がりで一時は映画にも出たこともあるというお蔦さんは料理は全くできない。結局、炊事は望がすべてやることに。でも、そのコミュニティの深さは尋常ではない。
　＜無花果の実のなるころに＞　「罪かぶり」希の幼馴染の洋平が、通り魔の犯人として捕まった。同も好きな女の子をかばっているようだ。「蝉の赤」望は美術部に入っているのだが、文化祭の当日、文部科学賞を受賞した先輩の作品が傷つけられた「無花果の実のなるころに」お蔦さんの麻雀仲間が相次いで振り込め詐欺の被害にあった。お蔦さんも本気になってわなを仕掛ける。「酸っぱい遺産」お蔦さんの知り合いの社長が死んで、お蔦さんに株券を残したがその額時価で6億円。「果てしない嘘」この春知り合ったあこがれの女の子・楓の母親が事件に巻き込まれる。なんと楓の父親はお蔦さんの義弟。「シナガワ戦争」もてまくりの友達・彰彦の事件。彰彦はルックスも成績もスポーツもできて、女の子たちにもてまくりだが、それゆえの悩みも。今回はのボムもあこがれていた同級生のみどりが人質になり、その救出作戦に向かう。結局はお蔦さんの知恵が事件を解決してはいるのだが、やはり主役はどちらかといえばさえない、中学生の望の日常が物語の中心になるのではないだろうか。心優しくて、美味しい料理を作る小柄の中学生が、お蔦さんの経験に支えながら成長してゆくハートウォーミングな物語。
　＜いつもが消えた日＞　シリーズ第2弾の長編。物語は第1巻に続いた望、中学3年生の3学期の物語。私立の中高一貫校だから受験はない。同じ中学校のサッカー部の彰彦も、受験はないのでキャプテンは引き継いだものの、高等部に行ってサッカーをしている。昨年全国大会でベスト16に入ったのは彰彦とコンビを組んだ1年生の有斗ののサッカーセンスのたまもの。サッカーに夢中になるあまり、この頃下降気味の成績を上げるために、望の家で勉強して家に帰った有斗は、誰もいない家と血だまりを見て再び望の家に戻ってくる。新築の一軒家、両親ともにそんなにお金に困っていると思わなかったのに、突然の失踪。望はお蔦さんとともに事件に関わることになる。今回は殺人事件や闇金融、20年前の過去に関わる因縁など、けっこう話は重い。その中で後輩のサッカー小僧有斗を励ますための、望の温かい手料理や神楽坂の大人たちの周辺の助けが物語を温かく支えてくれるし、結局お蔦さんの解決能力がすべてを解決してくれる。明るい物語ではないが、それを支えてくれる人たちの思いが熱い。だから気持ちよく読み終えることができるのだ。
　＜みやこさわぎ＞　シリーズ第3段。再び連作短編集。望も高校に進級した4月から夏休みの物語。「四月のサンタクローズ」小学2年の女の子が泣いてしまった。レストランを経営する両親が離婚するという。お蔦さんが解決に乗り出す。「みやこさわぎ」神楽坂の芸妓・みやこさんが結婚を機に引退するというのだが、その婚約の日から数日して失踪してしまった。「三つ子花火」三つ子のおもりを押し付けられててんてこ舞いの望。話を聴いてみれば、そりゃ奥さんが逃げ出したくなるよな。お蔦さんの計略。「アリのままで」望の高校に編入してきた女子高生。同級生のミドリのことをじっと睨んでいるようだ。また高校に進学した楓も新しい学校に悩みを抱えているようである。その二人に悩みとは居場所。”アナ雪”が大流行していた時期の物語。もう数年するとこのタイトルは通じなくなるかも。「百合の真贋」元美術部部長新藤のおじいさんは有名な日本画家。彼が描いたという絵をめぐって三姉妹か遺産争い。「鬼怒川便り」神楽坂まつりに合わせて両親が返ってくる祭の前夜祭には、商店街の皆を集めての大宴会と決まっているのだが、鬼怒川から送られてきた鮎をめぐってかつてお蔦さんが祖父と喧嘩していたという。その真相。「ポワリン騒動」イケメン兄貴の隠された趣味の騒動。第1巻”シナガワ戦争”の後日談というところ。それぞれみんな、悩みを隠していたり、人に言えない秘密を持っていたりするが、竹を割ったような性格のからりとしたお蔦さんと、心優しい望の料理で温まる。

状　態	個人蔵書ですので、経年劣化はご容赦ください。

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★出品者から★

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レターパック・プラス	全国一律６００円。	専用パッケージに入ればOK。厚みのある物や同梱に便利。	４㎏まで。補償無し。
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