チャイコフスキー・メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ミルシテイン アバド ウィーンフィル／ラヴェル ピアノ協奏曲 アルゲリッチ アバド ベルリンフィル 夜のガスパール ソナチネ 水の戯れ 高雅にして感傷的なワルツ

アバド指揮による協奏曲の２題です…と言いかけて、“おっといけない”と 逆戻りをするCDです。ミルシテインとのヴァイオリン協奏曲集は LPオリジナルのままで なんの問題もなくその通りなのですが、一見すると アルゲリッチ アバドの“ラヴェル ピアノ協奏曲集”と見まごうような “ラヴェル集”の方は ちょっとトリッキーで 要注意です。収載内容から分かる通り、これはアルゲリッチの“ラヴェルピアノ曲集”に “ピアノ協奏曲”と“水の戯れ”をカップリングして成ったコンピ盤なのですが、それを ジャケット・タイトル・帯で “いかにも的”に仕立てしまった企画力の逞しさには 感心するばかりです。ただ クラシックファンの方ならば 裏ジャケットを見ただけでそんな事はお見通しに違いなく、一方で お詳しくはない方が ミズテンで “アルゲリッチ・アバド”に手を出すかは疑問で、これでは目的が分からず仕舞いに終わるのでは…と思わせる不思議な趣向だと感じました。結局は アルゲリッチの高名な“ラヴェル集”に盛大なオマケが付いたと考えるか、または “一回目のピアノ協奏曲”とか、有名な“夜のガスパール”とか、デビュー盤の“水の戯れ”とかを アラカルトの興味で手に取るかで… つまり 本来はそういう性格のCDと言うことなのでしょう。
ミルシテイン盤もアルゲリッチ盤も それぞれ魅力満載のCDである点は もちろん言うまでもないです。

・チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 1972.9.11~13録音/ メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 72.3.12~13録音 アバド指揮 ウィーンフィル LPオリジナルの組合せ 初出1973年
・ラヴェル ピアノ協奏曲 1967.5~6.録音 アバド指揮 ベルリンフィル LPオリジナルはプロコフィエフ3番とのカップリング 同曲の最初の録音 3種残るレーベル録音が何れも高評価
・ラヴェル 夜のガスパール ソナチネ 高雅にして感傷的なワルツ 1974.11.録音 ベルリン 同曲中で突出して有名な演奏
・ラヴェル 水の戯れ 1960.7.録音 ハノーヴァー DGへのデヴュー盤 ショパン ブラームス リスト プロコフィエフとのプログラム まだ10代だった訳だが その衝撃的な成果はもはや伝説と化している

余談ですが… ミルシテイン・アバドのメンデルスゾーンは FMのライブ放送を録音して愛聴しておりました。買って貰ったばかりの トリオの平型のカセットデッキで録った初めての 一曲目の録音が まさしくそのメンデルスゾーンでした。いろいろな思いが重なったあの時の感動は いまだに忘れられません。レーベル録音はコンサートと並行して行われたのでしょう。直前も直後もあり得ますが、キッカリ２日で終っていて…たぶん実演後なのだろうと想像しました。

極美品です。廉価再発盤です。発売直後に求めました。2005~6年頃だと思います。本体 ケース リーフレットとも 開封時のままだと思います。

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クリックポスト 185円 （ 本 形状により複数冊 CD 1枚物ケース4個 2枚物ケース2個程度 同梱可能）

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