**宮本武蔵（みやもと むさし）**は、江戸時代初期の剣豪・兵法家・芸術家で、「二天一流」の開祖として知られています。
多くの剣術試合に勝利し、剣豪としての名声を確立するとともに、絵画や書、工芸などの分野でも才能を発揮しました。

基本情報
生年：天正12年（1575年）※諸説あり
没年：正保2年（1645年）6月13日（享年60～61歳）
出身地：播磨国（現在の兵庫県）または美作国（現在の岡山県）とする説がある
別名：新免武蔵、二天、円明

生涯と主な活動
幼少期～青年期 剣術の修行を積み、13歳の時に初めての真剣勝負で勝利したとされる。
1600年の関ヶ原の戦いでは西軍に属した可能性があるが、詳細は不明。
20代の頃から諸国を巡り、多くの剣豪と試合を行い、無敗を誇った。
巌流島の決闘（1612年） 佐々木小次郎との一騎打ちは最も有名な戦いで、宮本武蔵は舟の櫂（かい）を削った木剣で戦い、小次郎を倒したとされる。

二刀流の完成と晩年
宮本武蔵は**「二刀流（にとうりゅう）」を編み出し、自らの流派を「二天一流」**と名付けた。
1634年、肥後熊本藩（細川家）に招かれ、指南役として仕えた。
1643年、熊本の霊巌洞に籠り、自身の剣術思想をまとめた**「五輪書」**を執筆。

死去
1645年、病のため熊本の千葉城（武蔵塚）で死去。
剣術と思想 「五輪書」（地・水・火・風・空の5巻で構成され、剣術と兵法の極意を説いた書） 「独行道」（自身の人生哲学を記した書） 二刀流を駆使し、合理的な戦い方を追求。

宮本武蔵の芸術
絵画：水墨画「枯木鳴鵙図（こぼくめいげきず）」などを残しており、芸術の才能にも優れていた。
工芸：武具のデザインにも関わったとされる。

宮本武蔵の評価
実戦無敗の剣豪として語り継がれ、現代でも剣道や武道の分野で影響を与えている。
剣術のみならず、哲学・芸術・兵法の分野でも優れた業績を残した多才な人物。
宮本武蔵は、単なる剣豪ではなく、戦いの中で培った哲学や美意識を後世に伝えた人物です。
その思想は現代のビジネスや戦略論にも応用され、国内外で広く研究されています。



表具寸法（軸先含む）★約71×135
本紙寸法★約52×38


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