「〈別冊〉 100分de名著 『幸せ』について考えよう」（NHK出版、2016年4月刊）です。教養・文化シリーズ。著者：斎藤 環／水野和夫／田中優子／高橋源一郎。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です。

★内容：　私たちに何ができるのか？　2016年1月放送の特別番組「100分de平和論」が一冊になった。フロイト『人はなぜ戦争をするのか』、ブローデル『地中海』、井原西鶴『日本永代蔵』、ヴォルテール『寛容論』という4冊の名著を読み解きながら、平和のために「いま私たちができること」を考える。
　第１章　心理学から考える；　フロイト『人はなぜ戦争をするのか』　／斎藤 環
　　　　　　──平和のためにできることは、対話（ダイアローグ）である
　第２章　経済学から考える；　ブローデル『地中海』　／水野和夫
　　　　　　──平和のためにできることは、よりゆっくり、より近く、より寛容に
　第３章　江戸文学から考える；　井原西鶴『日本永代蔵』　／田中優子
　　　　　　──平和のためにできることは、信頼を作り出し、それを持続すること
　第４章　哲学から考える；　ヴォルテール『寛容論』　／高橋源一郎
　　　　　　──平和のためにできることは、Pray, and think

★著者、斎藤環（さいとう たまき）は1961年、岩手県生まれ。精神科医。筑波大学大学院医学研究科博士課程修了、医学博士。病院勤務などを経て、筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、ラカンの精神分析。一方で、時事問題から文学、美術、音楽、サブカルチャー全般に及ぶ評論活動を行う。著書に『文脈病』、『社会的ひきこもり』、『戦闘美少女の精神分析』、『若者のすべて』、『「ひきこもり」救出マニュアル』、『思春期ポストモダン』、『承認をめぐる病』、『世界が土曜の夜の夢なら』（角川財団学芸賞）、『心を病んだらいけないの？』（共著；小林秀雄賞）など。日本病跡学会賞受賞。

★同、水野和夫は1953年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。博士（経済学）。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミスト、内閣官房内閣審議官（国家戦略室）などを経て、現在は法政大学法学部教授。経済分析の一方、マクロ経済、国際金融を文明史論的な視野から見た著作が多い。を刊行。主な著書に『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』、『資本主義の終焉と歴史の危機』、『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』、『次なる100年　歴史の危機から学ぶこと』など。

★同、田中優子は1952年、横浜市生まれ。日本近世文化・アジア比較文化研究者。法政大学大学院人文科学研究科博士課程を単位取得満期退学。法政大学社会学部教授（のち名誉教授）・社会学部長、同大学総長などを歴任。研究領域は、江戸時代の文学、美術、生活文化など。主な著書に『江戸の想像力 18世紀のメディアと表徴』で（芸術選奨文部大臣新人賞）、『江戸百夢 近世図像学の楽しみ』（芸術選奨文部科学大臣賞／サントリー学芸賞）、『江戸はネットワーク』、『江戸から見ると』など。

★同、高橋源一郎は1951年、広島県生まれ。小説家、文芸評論家。横浜国立大学経済学部に入学するが、大学紛争の中で逮捕・拘置などを経験。その後の失語症の体験とともに、言語に対する徹底的な疑いとその上に立つ信頼というかたちで彼の文学に影響する。大学を中退後、1981年に「さようなら、ギャングたち」で注目され、以降、前衛的な作風で日本のポストモダン文学を代表する作家の一人となっていく。主な作品として「優雅で感傷的な日本野球」（三島由紀夫賞）、「日本文学盛衰史」（伊藤整文学賞）、「さよならクリストファー・ロビン」（谷崎潤一郎賞）のほか、「競馬探偵の憂鬱な月曜日」、「ニッポンの小説」、「『悪』と戦う」、「恋する原発」など。2005年から19年まで明治学院大学国際学部教授を務めたほか、すばる文学賞、群像新人文学賞、野間文芸賞、中原中也賞、萩原朔太郎賞などの選考委員を歴任。

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