最新作では伝説的ギタリストのサンタナをはじめ豪華ゲストが多数参加している。サンタナとの楽曲「Greener」は哀愁のギターが全編に響き渡るネオソウル・ジャムに仕上がっており、才能溢れるマルチ奏者で類稀なプロデューサーであるFKJというアーティストの魅力を様々な側面から表現している。 ジャンルにとらわれず変化し続ける時代のトレンドに合わせて、一方で新しい世界を開拓しつつも、唯一無二のスタイルと美学を貫き、常に情熱的に音楽を作り続けている。ジャズ、ソウル、フォーク、ロック、そして実験的かつスタイリッシュなビートを融合させ、複雑さと親密さを兼ね備えたサウンドは、トム・ミッシュ、ジェイムス・ブレイク、ジェイコブ・コリアーのようなアーティストにも匹敵している。 『V I N C E N T』の曲の多くは、彼の妻ジューンへの美しい頌歌 「Us」や、90年代のヒップホップ・フレーバーを明かりを消していくようにそっと減速させた「IHM」のように、故意にロマンチックに、時にはセクシーに、そしてしばしば気まぐれなものである。