サミュエル・ライダー著、「ライオンは眠れない（The Lion Cannar Get To Sleep.）」です。葉 夏生訳。実業之日本社刊、読みやすいソフトカバーです。状態は、全般にかなり良好です。送料は、クリックポストで185円です。

★内容：　山之内家の夕食の席に持ち込まれた謎の小冊子。そこには、不思議な寓話が書かれていた・・・。小泉純一郎、田中真紀子ら注目の政治家がライオン、ネコなどの動物になぞらえられて登場。本書は、2001年11月発刊当時の第1次小泉内閣のことを中心に、中国の寓話になぞらえてわかりやすく説明している。当時の日本政界を風刺した寓話読みもの。

　「本書は、トヨタ自動車の奥田碩会長が会う人ごとに一読を勧めたとして一躍有名になった。内容は、日本経済の危機的な状況と、それを打開するために政府が進める聖域なき構造改革の意味を寓話形式で描いたもの。この寓話の結末は刺激的だ。小泉純一郎首相を思わせる主人公のライオン王は、財政破綻寸前に追い込まれたネズミの国（日本）を救う最終手段として、民間資産の3割を国が吸い上げる財産税を導入。国は財政破綻を免れるが、個人と企業は大きな痛みを被る。　著者は、この痛みは恐れる必要はなく、次のチャンスへつなげるべきと主張している。気軽に読めて危機的な日本経済の実態がよく分かる。ただ、日本経済復活のための処方箋が書かれていないので、読後、暗い気持ちになる」（「“日経ビジネス 2002/05/20”より」

★著者、サミュエル・ライダー（Samuel Ryder）は1963年、イギリスのリバプール生まれ。作家、フリージャーナリスト。大学で経済学理論と比較文化論を学んだ後、100以上の国を旅し、政治と経済、あるいは文化との関連性について考察を深める。ここ十年ほど日本文化に傾倒、とくに中世文学や近世以降の俳諧を研究課題としている。趣味は落語と散歩。好きな町は京都、浅草。

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