ジム・クウェスキン・ジャグ・バンド解散後、ウッドストックに居を移してのジェフ＆マリア・マルダー夫妻名義でのファースト・アルバムが紙ジャケット仕様での待望の再登場。二人にとって親密な関係となる名ギタリスト、エイモス・ギャレットとの出会いもこのアルバムから。
■ジェフはジム・クウェスキン＆ザ・ジャグ・バンド解散後、同じくメンバーだったマリアと結婚。ウッドストックで生活するようになり、夫婦でアメリカン・ミュージックの奥深い音楽探求に彷徨い始めた。その手法は、ジャンルに拘らない幅広い音楽をロック世代のためにニュー・アレンジ、単なるノスタルジックに終わらせないことだった。こうした背景から実現したのが、夫婦名義のデビュー盤、本作『ポテリィ・パイ』。発売は1970年。ジェフ＆マリア・マルダーの夫婦デュオはジャズ、ブルース、カントリー、ゴスペルなどを巧みな手法で再現、独特の世界を描き出し、古き良き時代のアメリカン・ミュージック・リヴァイヴァルを演出した。

■ジェフとマリアがヴォーカルをとる曲が交互に並ぶ本作品。聴き所はジェフ・サイドでは、異国情緒満点の「Brazil」(数年前酒造メーカーのCMに使われ話題になった)、サン・ハウスの有名なブルース・カヴァー「DEATH LETTER BLUES」、マリア・サイドではこのアルバムで初顔合わせとなるギター名手、エイモス・ギャレットの色艶のあるワン＆オンリーなギター・ソロが素晴らしい「Georgia On My Mind」やディラン・ナンバー「I’ll Be Your Baby Tonight」。
収録情報
01. Catch It
02. I’ll Be Your Baby Tonight
03. New Orleans Hopscop Blues
04. trials, Troubles, Tribulations
05. Prairie Lullabye
06. Guide Me, O Great Jehovah
07. Me And My Chauffeur Blues
08. Brazil
09. Georgia On My Mind
10. Dfeath Letter Blues