西尾善積（にしお よしづみ、19121995）は、京都出身で戦後の日本洋画界で重鎮とされる実力派画家です。
華やかな花や風景、動きのある人物画など多彩な作品を残しました。

経歴・活動
出身・学歴 1912年、京都市生まれ。
1939年、東京美術学校（現・東京芸大）油画科を卒業。
在学中の1938年に第2回新文展で入選し、早くから作品が注目されました
師事・育成
藤島武二と川島理一郎という名師に師事し、伝統的な技法と明るい色調を継承。
特に風景画や静物画、動のあるフラメンコなどにその影響が表れています
顕著な受賞歴
1943年、光風会展で光風会賞を受賞し会友・会員に。
1947年には第2回日展で特選受賞し、1960年代には審査員や日展参与として重責を担いました

作風・主要作品
西尾の作品には、
花（カトレア、パンジー、スイセンなど）の静物
信州・練馬・北海道など各地の自然風景
ダイナミックな「フラメンコ」踊りの風景 が多く見られ、いずれも鮮やかな色彩と伸びやかな筆致が際立っています
練馬区立美術館にも作品が所蔵（『練馬風景』『野鳥の森』など）されています

所属・役職
光風会会員・評議員を務め、1970年に退会
日展において審査員から参与まで務めるなど、洋画界の評価者としても重要な役割を果たしました

晩年と没
1995年、東京都で83歳にて逝去。その生涯に、絵画の研鑽と洋画界の発展に多大な貢献を残しました 。

西尾善積（19121995）は、伝統ある洋画の技法を受け継ぎつつ、花や風景、動を描いた作品は色彩や構成に個性が光ります。
日展参与や光風会評議員として活動し続けた社会的貢献も高く評価され、現在ではギャラリーや美術館、オークション市場でも安定した人気を保つ洋画家です。



額サイズ★約36×42
作品サイズ★約15×22


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