吉野彰博士による特別授業、「別冊100分de名著 『ファラデー； ロウソクの科学』　《読書の学校》」です。NHK出版、2020年10月刊。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です。

★内容：　「私はこの本で、理科の楽しさに目覚めました」　リチウムイオン電池開発でノーベル化学賞を受賞した著者が、小学校4年生の時に出合った『ロウソクの科学』の魅力と、研究開発者としての道のりを語り尽くす。さらに今後世界を変える発明があるとすれば、どのようなものかを予測する。東工大学附属科学技術高校で行った特別授業をまとめた一冊。

　世界的ロングセラーである『ロウソクの科学』を書いたマイケル・ファラデーは19世紀を代表する化学者・物理学者。もし彼の時代にノーベル賞があれば6回は受賞していただろうと言われる。ファラデーは、最先端の研究を生涯続けただけでなく、科学を一般の人たちや、子どもたちに広く理解してもらおうと尽力した。『ロウソクの科学』は、その彼が科学の面白さを知ってもらおうと行なったクリスマス・レクチャーの講演録であり、子どもたち向けに難しい言葉を一切使わず、ロウソクの燃焼から始めて様々な実験を見せながら、自然科学の基礎の基礎を解説した。本書では、吉野氏が『ロウソクの科学』のどこに惹かれたのか、そこからどんなことを学んだのか、またそこに書かれた科学的思考とはどのようなものだったのかをつまびらかにしていく。さらにはノーベル賞の対象となったリチウムイオン電池開発の道のりと、今後、世界を変える発明があるとしたらどのようなものかを予測する。

★著者、吉野は1948年、大阪府吹田市生まれ。京都大学大学院工学研究科修士課程修了、大阪大学大学院工学研究科博士（工学）取得。旭化成に入社後、技術畑を歩み、ガラス接着性フィルム、リチウムイオン電池などの研究開発に携わる。現在、旭化成名誉フェロー、名城大学大学院理工学研究科教授、九州大学エネルギー基盤技術国際教育研究センター客員教授を務める。2014年、全米技術アカデミーのチャールズ・スターク・ドレイパー賞、2019年にノーベル化学賞受章。京都大学名誉博士、岡山大学名誉博士。紫綬褒章、文化勲章受章者。福井謙一の孫弟子に当たる。

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