刀（無銘）伝「神息」鞘書・東京都295212・10-1

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【刀】無銘（伝・神息）本阿弥識の印と鞘書

種別：刀
長さ：64.4
反り：1.2
目くぎ穴：1

元幅：約2.95cm
先幅：約2.25cm
元重：約0.74cm
先重：約0.43cm

刀身重量：約505.3g

菖蒲造り、庵棟。身幅と重ね尋常、鎬の高い造り込みで反り浅くつき、先幅広く、途中から棟のおろしを薄くした薙刀風の体配となる。地鉄は小板目に流れ肌を交え、地沸が細かくつく。刃文は沸出来の乱れ刃で、互の目に小乱れ交り、総じて沸崩れて二重刃風の湯走りかかり、大和古千手院や当麻、奥州舞草らに似た古風な作風となっている。

本作は、いかにも修験者や僧兵らが使用していたでろう、長さ頃合いの大和伝の古刀です。

薙刀を脇指や刀に直した姿のもの（菖蒲造り）がまま見られ、「薙刀直しに鈍刀無し」と言われる程に、凄まじい斬れ味を誇る逸話がいくつも遺されています。

本作も、ハバキ上あたりは通常の刀と同様に鎬地に厚みがあり、中央あたりから切っ先にかけて棟を薄くした薙刀直しのような体配で、重量軽減と抜けの良さを狙ったものと推測できます。

神息（じんそく・神足とも）は、九州豊前国の宇佐八幡宮の社僧鍛冶で、奈良時代から鎌倉時代にかけて続いた刀工群。天国、天座らと共に日本最古の鍛冶名として知られる。
度重なる戦乱での消耗で現存するものは大変少なく、鎌倉時代頃の作に僅かに在銘を見る程度である。

※時代の白鞘は、刀身の納まりと鯉口とハバキの形状も一致しており、この刀の鞘です。

刃切れ無し。銅ハバキ、白鞘、鞘書。

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（2025年 7月 31日 14時 12分 追加）

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