一世を風靡したハードＳＦの名作。ジェイムズ・P・ホーガン著、「星を継ぐもの（Inherit the Stars）」です。池 央耿（いけ ひろあき）訳。創元SF文庫、2010年・83版。状態は、全般にかなり良好です。送料はクリックポストで185円です（※厚さ2cm以下の文庫本は、合計１㎏を超えない範囲で計4冊程度まで同梱可能です）。

★内容：　月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後5万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。あり得ない現実と事実を突き付けられ、その謎を解き明かしつつ人類の生い立ちを解明していくハードSFの代表作のひとつ。作品発表当時に人類進化上の謎として知られていたミッシングリンクや、小惑星帯、月の起源、なかんずく月が表と裏で異なる様相を示す理由について、SFの視点から解釈を与えている。星雲賞海外長編賞受賞。

「ＳＦにして本格ミステリ。謎は大きいほど面白いに決まっている」（小野不由美）

★著者、ジェイムズ・パトリック・ホーガン（James Patrick Hogan）は1941年、イギリス、ロンドン生まれ。16歳で学校を卒業して職を転々としていたが、奨学金を得てロイヤル・エアクラフト・エスタブリッシュメントの工業専門学校で5年間、電気工学、電子工学、機械工学を学んだ。複数の企業の設計部門や販売部門で働き、ハネウェルではセールスエンジニアとしてヨーロッパ中を渡り歩いた。1970年代にDECに転職し、1977年にはマサチューセッツ州ボストン勤務となる。その仕事の傍ら書き上げたハードSF「星を継ぐもの」で作家デビュー。1979年に作家専業となりフロリダ州オーランドやカリフォルニア州ソノーラに移り住み、晩年はアイルランドで暮らした。主な著書はほかに、「ガニメデの優しい巨人」、「巨人たちの星」、「内なる宇宙」、「未来の二つの顔」、「断絶への航海」、「造物主の掟」など。2010年死去（享年69）。

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