「吉本隆明 ―　詩人思想家の新たな全貌」、河出書房新社・『文芸』別冊（KAWADE夢ムック）です。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です。

★内容：　21世紀のための吉本隆明特集、決定版。加藤典洋、高橋源一郎、瀬尾育生による吉本隆明インタヴュー。鶴見俊輔、大西巨人、山口昌男、遠藤ミチロウらが執筆。吉本入門、ブックガイド、新鋭による吉本論なども収録。

　◇ロング・インタビュー；　吉本隆明　詩と思想の60年
　　　　ききて： 加藤典洋／瀬尾育生／高橋源一郎
　◇吉本隆明エッセイアンソロジー-
　　　・佃んべえ
　　　・戦争の夏の日
　　　・ある履歴
　　　・たったひとつの黄金風景
　　　・姉の死
　　　・最後の偉大な帝王
　　　・縮んだ街
　　　・月島の思い出
　　　・「父の像」
　◇エッセイ
　　　・鶴見俊輔　吉本隆明への道
　　　・大西巨人　末断想
　　　・長谷川龍生　「異数」の領域
　　　・芹沢俊介　吉本隆明の仕事・人について
　　　・長崎浩　「反核」異論のころ
　　　・米沢慧　〈二五時間目〉について
　　　・中条省平　乳房とマルクス
　　　・福間健二　星の駅まで ヨシモト病時代
　　　・字野邦一　母型と超現代的なもの
　　　・佐藤幹夫　私の場所から見えるものと望むこと　始まりとしての吉本隆明
　　　・山下悦子　私の「吉本隆明」体験
　　　・高山文彦　語りの力
　　　・立岩真也　世界の肯定の仕方
　　　・遠藤ミチロウ　ラブレターではなくラブソング
　◇論考
　　　・山口昌男　「アフリカ的段階」論
　　　・小沢秋広　吉本隆明の中核へ 言語発生の場からブリッククリーク
　　　・仲俣暁生　暴力とボップ（あるいは電撃戦バップ） 1982年の吉本隆明
　　　・友常勉　「固有時」の秘密 詩的世界の成就
　　　・松本潤一郎　詩と非詩のわかれ、信の忍耐　吉本隆明における（ランボーと）マルクス
　◇フォー・ビギナーズ 吉本隆明
　　　 勢古浩爾／佐藤幹夫　偏愛こそ最強である 路地裏からの吉本談義
　◇フォー・ビギナーズ　吉本隆明アナザーサイド
　　　呉智英　「大衆の原像」異論　　ききて：佐藤幹夫
　◇吉本隆明ブックレビュー　／安藤礼二

★吉本隆明は1924年、東京生まれ。思想家、詩人、評論家。東京工業大学卒業。中小企業に勤めるが組合活動で失職。詩作を重ね、『固有時との対話』、『転位のための十篇』などで硬質の思想と文体が注目された。1960年代以降、文学からサブカルチャー、政治、社会、宗教（親鸞や新約聖書）など広範な領域を対象に評論活動を行い、戦後の思想界に大きな影響を与え続けた。1968年には、人々の観念の集合体「幻想」としての国家の成立を描いた『共同幻想論』を著し、「戦後思想史における最も重要な本」と評された。共著を含む数多くの著作、全集が刊行されており、「戦後最大の思想家」とも呼ばれる。2003年『夏目漱石を読む』で小林秀雄賞、『吉本隆明全詩集』で藤村記念歴程賞、2009年に宮沢賢治賞を受賞。東京工業大学世界文明センター特任教授も務めた。2012年死去（享年87）。漫画家のハルノ宵子は長女。作家の吉本ばななは次女。

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