ネコ好きでなくても、必読。猫による猫の傑作ミステリ。アキフ・ピリンチ著、「猫たちの聖夜（Felidae）」です。池田香代子訳、ハヤカワ文庫NV。1997年・文庫初版。状態は、使用感はありますが、全般に良好です。送料はクリックポストで185円です。　

★内容：　りこうで生意気で、すこしワルの雄猫フランシスは、頼りにならない飼い主のグスタフとともに古ぼけたアパートに引っ越してきた。ところが、新居の探索にでたフランシスを待ち受けていたのは、無残に殺された仲間の死体。こんなむごいことをしたのは人間か、それとも・・・。しかも近所を縄張りとする猫の「青髭」の話では、猫殺しはこれで四件目だという。コンピュータを自在に操る長老猫パスカルの協力で調査を開始したフランシスは、やがて、猫たちにおそるべき実験を繰り返していた科学者の手記を発見する。サイコ・サスペンスのスリルと知的興奮、そして感動のラスト。世界中で絶賛され、ベストセラーを記録した、猫による猫のミステリ。ドイツ・ミステリ大賞受賞作。

★著者、アキフ・ピリンチ（Akif Pirinci）は1959年、トルコ・イスタンブールに生まれ、ドイツで育った。20歳のときに、トルコ人の若者とドイツ人女子学生の恋を描いた小説『涙は最後に』（未訳）でデビュー。1989年、雄猫のフランシスを探偵役にしたミステリ『猫たちの聖夜（Felidae）』がベストセラーとなりドイツ・ミステリ大賞を受賞、アニメ映画化もされた。同作の邦訳は1995年の『このミステリーがすごい！』海外10位。また、1993年のシリーズ第2作『猫たちの森（Francis）』もベストセラーとなり、以後第8作まで続いている（第3作以降は未訳）。著書はほかに"Die Damalstr"（同作は"Die Tr"〈邦題；ザ・ドア 交差する世界〉としてマッツ・ミケルセン主演で映画化）、「猫のしくみ 雄猫フランシスに学ぶ動物行動学（Das groe Felidae-Katzenbuch）」（ロルフ・デーゲンとの共著）などがある。

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