特筆すべきは 「ジェントル ＆ スムース」な音味ではないでしょうか。そのなかにヴィンテージ・ワイヤー特有の音楽の「本質」を伝える力を十二分に持っている。こういうバランスの良いワイヤーを使うと、まず「聴き疲れ」ということから解放されます。情報量も充分すぎるほど伝わってくるので、そこにず～と鎮座しながら聴いていたくなる大人の音なのです。
つまり、とても聴きやすい・・・しかも分解能も高くセパレーションも見事なのです。そして、実はROCKしてます。 Wildな表現、とても得意なんです。「ジェントル ＆ スムース」な音質なのに なぜにROCKかと申しますと・・・

60年代前半は、実はビートルズやストーンズ以前にすでに実験的にロックしていたアーティストが少なからず存在します。きっとJOE MEEK の 「I hear a new world」なんてのは、ある意味その筆頭にあげたい音源です。サイケの元祖かも（笑）そして、このワイヤーは、そういう創世記のROCKを見事に不思議感200%で聴くことができる！！これは気持ちいいですよ。表現が実にクールなのです。パワー感とかそういうのが必要ない空間・・・だからこの時代の独特な音楽スタンスにもバッチリというべきハマり方を見せます。実にカッコイイ！！

ということは、流れで、ベルベット・アンダー・グラウンドにもすぐにもいきたくのるのは必然。これが、一番ハマリ！！アナログ・レコード時代のヴィンテージ感満載の高域とムードはご機嫌です！全体的にはかなりボディのあるしっかりとした音ですが、中でもボーカルの色気は特筆です。こういうの、ヴィンテージ特有の純粋でない自然な銅（不純物が一杯入った）の醸し出す抵抗感というか色合いというか・・・目の前に迫ってくるタイム感が実にすばらしいです。
とてもOK!!!ですよ、このワイヤー

そしたら、70年代前半のJTあたりのギブソンJ-45は、といえば、これがすご～く良い。ギブソンが鈴なりするって普通ありえないんですけど、とても気持ちの良いハイが出ます。このソースでは、ベールが剥がれますねぇ～！！アンサンブルの関係性や息づかいも素晴しい。シンバル系の表現力もとてもシャープで広がりがあります。いいワイヤーです、これ。
Beatlesなんかも、セパーレーションに優れ、とても優しく響きます。ひとりひとりのプレイがこんなに自然に聞こえるのも滅多にないことだと思います、力がひとつ抜けて、RELAXしていますね。ピリピリ感がない。やはり聴きやすさで到達している音世界です。60年代後半のシルバーパネルのFENDER AMPもキンキンしてなくて乾いていて心地よいです。ラディック・ドラムキットもすごく乾いていて、ヌケも良いですね。一言加えますと、JAZZもとても良いです。リラックスできます！！
なかなかないです。こういうバランスと表現。一級品のワイヤーとしてお勧めいたします。

RCAピンケーブルの配線材、自作のアンプ用配線材に、是非このワイヤーの上質な「ヴィンテージ感・高品位なサウンド」を満喫くださいませ！！バイ・ワイヤーにも効果的です。